Kagewari 精神分析相談事務所公開掲示板ログ

「掲示板での相談、閲覧・有料メールカウンセリング」の過程では、自我の防衛反応による混乱(興奮)が現れます。精神分析的アプローチによる「自我構造(こころ)の揺れ」です。その点に同意の上入室してください。


【82】父親と異性 まゆ 2012/10/10 18:33
【83】Re:父親と異性 kagewariこの掲示板の管理人です 2012/10/10 21:32
【84】Re:父親と異性 まゆ 2012/10/16 07:05
【85】Re:父親と異性 kagewariこの掲示板の管理人です 2012/10/16 18:19
【86】Re:父親と異性 まゆ 2012/10/17 20:58
【87】Re:父親と異性 kagewariこの掲示板の管理人です 2012/10/18 02:00
【88】Re:父親と異性 まゆ 2012/10/19 19:21
【89】陽性転移 まゆ 2012/10/19 19:23
【90】Re:陽性転移 kagewariこの掲示板の管理人です 2012/10/19 20:55

【82】父親と異性  まゆ  - 2012/10/10 18:33 -

独身女性です。
父親にいやらしい目でみられている気がして気持ち悪い。
父親の前でスカートなど多少でも露出のあるものは履けない。
胸が隠れるような格好をしてそもそも父親を生理的に受け付けない。
心当たりは
1)私が性的に早熟だったので意識過剰かもしれない
2)性的トラウマは思春期に突然胸を触られたくらいで虐待と言えるほどのものは無い
父親のことは憎悪していると同時にこよなく愛着のある存在です。
母親のことはこよなく愛着があるのと同時に鬱陶しい存在です。
この世に性別やセックスがあること自体気持ちが悪く、女性が妊娠するなど気持ち悪い感じがします。



【83】Re:父親と異性  kagewariこの掲示板の管理人です  - 2012/10/10 21:32 -

■ご案合のとおりで、現在当掲示板は簡単な質問のみ受付となっておりますので、必ずしも返信は心理学的に詰めた内容とならない場合がありますのでご了承ください。

■『性の嫌悪』
これがある場合だいたいのケースで「あなた自身に両親がらみ(今回は特に父親に対する)執着があります」←これは好んでそうしているとう趣旨では無く、快 不快(興奮による快感代謝:不快感でも代謝します)の場面というか対象が、本来大人の自分の年齢に相応した”外の社会”を対象とする世界に移行しているべ き状況が(反抗期によるアップデート)不完全なため、
子供時代同様に物の価値であるとか快不快の憑代(よりしろ)が未だに”両親”などの”タグ”なり”フラグ”なりで起動しており(反抗期が完全に履行されて いれば既に両者は一介の社会人同様も単なる赤の他人に近い存在に認定変えされます←この認定変えが行われていない)、本来向かうべき関心なりが結果論とし て内向化した(未だに両輪絡みのホームドラマに向いた)ままである。
(大人の自我における外交性への関心なり社会問題への関心なりに志向がシフトされていない)
 ↓
(乱暴な言い方すれば自我が大人になっておらず無意識に”子供自我”に固着し内向化している←”大人の自分自我”の発現が抑制されてしまっている。)
 ↓
その結果(結果論として)
あなたの年齢相応の異性への性的関心なりが(大人の個人としての快不快原則)、ぶっちゃけ子供のままであり(年齢不相応に)いまだに登場人物として両親を 重要起点(両親の権威性認知は通常反抗期に壊れますがこれが壊れていないため)とする他者認定となってしまうため(=本来年齢相応なりメインとなるべき赤 の他人への関心が両親に比べれば相対的に無関心なままとなる)、
端的に言えば自分が主人公のドラマの登場人物が一般社会にシフトしていなければならないのに、あなたの物語はいつまでたってもホームドラマのままに押し込められている事なり。
(無意識に抑圧構造ができあがっており←発端的には反抗期不全)

言うならばあなたの社会における他者異性への性欲が(上記構造により)結果論で未だに父親に向いてしまうというトンデモ状況になるため(他に向かう先が無いから)⇒「近親相姦嫌悪」が認識されるため、
(ホームドラマから社会人恋愛ドラマにシフトする年齢なのに、大人恋愛ドラマの登場人物がホームドラマと同じままになっているという意味。)
同時に子供の心理には性行為は許容できない世界だったりもするため、
これらが相まって、
 ↓
『あらゆる性に対する嫌悪』に化けちゃっているワケです。

(この場合父親なりへの固着は父親個人の強迫心理絡みの異常行動があるにしても、これは又別の論議になります。:末尾注2)
ある意味、上記括弧書きにおける実際の父親の行動が又通常とは違う部分もあるため(そもそも両親の行動なりの不自然さが『反抗期不全』の原因なワケで)、
言うなりゃ悪循環し、余計に不信感を呼び(どちらかと言えば”新ネタ提供”なり”燃料投下”的意味なんですが)、現在の状況に至っているという事です。

■局所的に言えば、『性への関心』が一般社会における他者に向き(=元両親への無関心)内向性ではなく外交性に認知状況が転じれば「性そのものへの嫌悪感」は消失します。
(繰り返しますが、自意識がそうしいているのではなく、自我構造論的結果論として無意識において”あたかも世界の権威における重要人物”であるかのように 未だに両親(実体はどこでにもいる単なるおっさんとおばちゃんです)が過大・誇大に認知されたままで=一般社会への関心への切り替えを阻害しているって事 です。)
反抗期が万全にプルーフというのは(親離れですから)=両親の赤の他人化であり、極論すれば「どこの誰が親だか知らない”私”の登場」のような恰好で→外の社会(戦場)へ突撃していく形になります。
(更に極論すれば「誰が親だったかなど普段忘れている状態」が大人の自我です。)


注)一般に上記構造の始まりは父親メインに認識されがちですが事の発端は(夫婦関係において)母親である可能性もあり(どちらにしても家庭内強迫心理環境の共同正犯なんですが)、早計な判断はしないように。

注2)反抗期が通常通りにプルーフしていれば、この時点で両親は単なる赤の他人と同程度の認知に還元されるため、”仮に””本当に”父親に性的いやがらせ などの悪癖があったとしても、主語の「”父親が”」の認識を肥大化させかねないイメージ部分は無効化されるため(主語的に”近所のおっさんが”と同じ意味 になる)、「何すんじゃコラ」的範囲の問題に低減化します。
(まー問題には違いありませんが、別問題となる。)



【84】Re:父親と異性  まゆ  - 2012/10/16 07:05 -

とてもよく分かりました。ありがとうございました。

>事の発端は(夫婦関係において)母親である可能性もあり

父親の悪口を吹聴するのはだいだいの場合において母親ですから分からなくもありません。
でも父親の非常識さ、人格的問題を肯定したら、子どもは人間はそれでもいいものだと認識してしまうので、
いいとも悪いとも言えないような気がしました。
そのへんの母親の態度のバランスは難しいですよね?

それから、性的嫌悪感が強いくせに、性欲が異常に強く執着するのは何故でしょうか?



【85】Re:父親と異性  kagewariこの掲示板の管理人です  - 2012/10/16 18:19 -

■ご案合のとおりで、現在当掲示板は簡単な質問のみ受付となっておりますので、必ずしも返信は心理学的に詰めた内容とならない場合がありますのでご了承ください。


>そのへんの母親の態度のバランスは難しいですよね?
ここはバランス問題では無いのです。
昭和の女性にとって『主婦』はタイトルであり(昭和サラリーマン社会幻想における”部長格”の役職)、既得権益となります。
ですが同時に家族法人の公益性などを預かる共同責任者のひとりであり、法人に問題ある場合、その継続が望ましいのか会社更生法適応級の状況なのか判断する 社会的義務(と当事者個人の自己責任=著作権)がありますが、これを自らの既得権益を前提に(注:子供の権利はその他社会福祉関連法で個別に保護されてま す←これは労働者の権利保護と似た概念:言うならば子供は家族法人における”子役従業員俳優”という職業ですので)、取り立てて根拠も無くそれを是認する だけでも(無意識か自意識によるかはともかく)意図的な選択になります。
(積極的責任当事者というより供依存関係者)

なんつーかですね、
『家族ドラマ専門の大道芸人一座(いつかは一戸建ての専用舞台小屋が欲しいみたいな)』やってて、演出上の責任者としてどういう立ち振る舞いを考えるのって話。
それでいんですか的に、
(※このドラマ演目は本来季節ものというか20年前後の時限制で、家族ものの演目シーズンが終わると一座は速やかに『更年期夫婦ドラマ”コンビ”』に改編される”筋合い”のものです。)

注)文化人類学的には、高度先進国は高学歴化や教育水準の上昇により「民主主義における投票権が18歳へシフト中」です。
(言うならば成人年齢を18歳にしようかと)
ですから民主主義的には18歳になれば例外なく自動的に独立しひとりぐらしに移行するのが環境的に望ましい。←てかメンタル環境的にもそれが普通であるべき(子役の引退)、
北欧福祉社会なんかだと”個人に対して”高校進学時にひとりぐらしの支援があったりします。


(※『共同幻想』が強固な往年の封建社会で言えば家族法人の中でも低階級となる若い夫婦の言動は地域社会などに事実上監督され、事実上人権侵害状態になり ますが、その反面人権侵害の対象が若夫婦への管理も含まれるのも確か←内容はともかくですが。つまり前述の問題点は「核家族化時代」の到来により事前に予 見されている社会リスクです。→後に『主婦』というだけで自動的に”部長クラスの役職”となる既得権益も問題視され→男女雇用機会均等法を契機に「『主 婦』は役職ではなく”自営業的な職業のひとつ”」に還元されてます。←ここは年功序列と終身雇用の崩壊とセットで男性側にも”新卒で会社員”となっただけ で既得権益のように(予め一般職に押し込んでおいた)女が自動的にあてがわれる仕組みの崩壊でもあります。)

>それから、性的嫌悪感が強いくせに、性欲が異常に強く執着するのは何故でしょうか?

この答えはある意味心理学の基礎です。
本来社会的戦場向けの能動性が年相応にあるわけですから、
(脳内では社会派ドラマが進行していて普通の状況で)
これを無理しゃり「24時間無限に続く橋田壽賀子の渡る世間は鬼なんとか」この演目でやり続けているとなればですよ(いい加減飽きるのと同時に)、
なんて言いますか「”リアル渡る世間”社会派」だとか「”リアルどらえもん”(のびたと性)」みたいな、そのネタや演出を『ほとんど倒錯』でもしていかないと自らの社会性能動性と関連できんのです。
当然設定に無理ありますから、演出上(”ストレスたまって”)表現をエキセントリックにでもしないと満足しません。
「猟奇的殺人事件の起きる”渡る世間は”」「性的葛藤に悩みリストカットするのびたを見かねて性的サービスをはじめるどらえもん」のようなですね(脳内ではそういう場面が無意識下でイメージされているというか)、
 ↑
1)実際に能動性を解放する場所が無理な空間に押し込められるのでストレスが(実体としてはリビドー)充当され過多となる
2)そもそも得体の知れないエキセントリックな表現(倒錯)が素の自分から見ても異様に見える

注)社会的能動性ってのは一般社会において『戦争』が普通にあり得るスケールですので所謂『共同幻想普通モデル』でも相当にいっちゃってる話で(『共同幻 想』社会はある意味そっち方面の妄想過剰化を織り込まれたストレス社会で狙ってるともいえる)、そこ考えるだけでも「特別に高度な心理学的判断必要無く」 理解できる点かと思います。


実際上記1と2の関連で「そんな風に見える」ってだけです。
(思春期の旺盛な性的欲求は種としての性能ですので、そこは自然現象です。←ここは生物学的視点ですが人類は哺乳類の中でもこの点”異常性欲保有種”。)

■重要なのは「そうなっちゃってる(表面化した)問題(そのもの)」を見るのではなく(所詮結果論でしかない)、「なんでそうなっちゃっているのか(という発端)」を問題視することですね。



【86】Re:父親と異性  まゆ  - 2012/10/17 20:58 -

ありがとうございます。
ではセックス依存症の人たちの心理構造はみんなそのような未発達なものなのでしょうか?



【87】Re:父親と異性  kagewariこの掲示板の管理人です  - 2012/10/18 02:00 -

■ご案合のとおりで、現在当掲示板は簡単な質問のみ受付となっておりますので、必ずしも返信は心理学的に詰めた内容とならない場合がありますのでご了承ください。

>ではセックス依存症の人たちの心理構造はみんなそのような未発達なものなのでしょうか?

これは若干違います。
(事の発端に同様の構造が関係しているのは確かなのですが、)
細かいところというか動的側面が違うんです。

性依存症は(アルコール依存が楽しく飲みたくで飲んでいるのではないのと同様に)性行為の形を取ってますが、所謂「自然な性欲(厳密に言えば自然な状態の定義はできないので”自然”って部分は数学で言うXのような仮説的意図でご理解ください)」では無いのです。
平易な言い方すると『わかりやすい意味の性欲はむしろ無いに等しい』ぐらいの話です。
(鬱下でも著しく性欲減退が見られるなどメンタル=自然な性欲の発現は行先問題で強い成約なり抑圧構造下にあると考えていいです。)
なんでしょうね、買い物依存は物欲と関係無い、
万引き依存の人はその商品が欲しかったわけでは無い。
 ↑
この辺で意味わかります?

所謂性依存症の性行為は『依存のための方便』であって、目的では無いのです。
(暴走族の改造車両以上に目的と方法がかけ離れている)

脳内であたかも性的関係が家族血縁に”次ぐ”二次的利得(既得権的関係性)のように認識されていて、
強迫心理における内向度合は引きこもったり心理的に家族社会から出られないってほどでは無いのだが(友人などと会話もできるレベル)、人間関係を「平場の 大人の信頼関係」というような水平性では認識できず(不安である)、家族関係に倣う”血縁関係みたいな”利害関係的結合でないと実感が保てない(勿論強迫 心理的実感です)。
(どちら側が従属とか確かに決まっているのではないのですが、上下関係に似た階級的結合”のような”状態じゃないと安心して実存できない様。)

こういう状況です。
実際以下のような症例は滅多にありませんが(単にユニークで思いつかないだけで構造的にはあり得る)、以下事例のようなものだと考えるとわかりやすいでしょう。

「今後ともよろしくお願いします。」
「はい、よかったこれで私もあなたという友人をみつけられました。」
「ええ、そうですよ。」
「では、私が10万円貸しますので借用書を書いていただけませんか、」
「は??」
「あら、もし借りる側という立場が気になるのであれば、私があなたから10万円借りるというのでどうでしょう?」
「...え?」
「信頼関係ということですからお金の貸し借りの実体が無いとダメじゃないですか、信頼の証です。それがなくちゃもう〜ですよね、」
「は〜、あの、、これは何かの宗教なのでしょうか?」
 ↑
本当にお金のやりとりが必要なわけではない。
金銭欲とも関係が無い。
※しかし同様手法は新興宗教やマルチまがいなどの閉鎖社会への”妙なアイデェンティファイ洗脳”みたいな状況で実際使われてます。


■起点は不安感です、
性行為の対象者であるという一種の”特別な関係”が脳内で特権階級とは微妙に違うんですが(ここで→家族関係に倣う”血縁関係みたいな”利害関係的結合でないと実感が保てない)、初めて安心できるみたいな。
(タグ的には”特別”というのが重要なフラグ)

元ネタは「”社会”という外界に”個人”で実存できず、無意識に家族社会離れができていないから(脳内共同幻想が『家族社会のまま』強迫心理化している)」。
(※社会において性行為の対象者としてしか実存できないみたいな)
言うならばホームシックにおける対処のように性行為を必要とする。
(俯瞰で見れば一種の”ノスタルジー”←性倒錯的に解釈された家族ナントカみたいな。)

ここ非常に言葉を選ばないと危険なところでもあるのですが、
性依存症は一種の自虐的性的犯罪(倒錯現象)であるとも言えなくも無いのです。
自傷行為(=マスターベーションの代理行為です)の派生(部活版とか?)と捉える事もできるでしょう。

(これは更に微妙に違うんですが『共同幻想』というフラグで見れば、非行少年の不良は決まって過剰な上下関係社会じゃないと自分が実存できないってのも似た現象と言えば似た現象。体育会系組織が成立する力学も若干似ている、)

▲アンチテーゼは『一匹狼』



【88】Re:父親と異性  まゆ  - 2012/10/19 19:21 -

何度も読んだらよく分かりました。ありがとうございました。
連投 で申し訳ないのですが新たに投稿するので差し支えなければお願い致します。




【89】陽性転移  まゆ  - 2012/10/19 19:23 -

精神科の患者が精神科医に陽性転移する心理構造と、医師側はどういう防御法を心得ているべきなのか教えてください。



【90】Re:陽性転移  kagewariこの掲示板の管理人です  - 2012/10/19 20:55 -

■ご案合のとおりで、現在当掲示板は簡単な質問のみ受付となっておりますので、必ずしも返信は心理学的に詰めた内容とならない場合がありますのでご了承ください。

▲となりますので質問はここまでにしてください。


>精神科の患者が精神科医に陽性転移する心理構造と、医師側はどういう防御法を心得ているべきなのか教えてください。

医師側がって話ですよね。
まず私は言うならば「民間の精神分析及びカウンセリング関係の専門で」、医療系とはなんら関係ありませんので(場合によっては見解が相反する事も多い:医療系は文系の心理学は専門にしてませんから)、どういう趣旨で答えればいいのか少し悩むところですが、
なんといいますか心理学系ではほとんど心配ありません。
理由は簡単で”移転”とか”共依存関係にならない点”などバックグラウンドというかそれが構造的に派生する”似非”であることわかってますので、分析者がヘボだと話になりませんが、そうでない限り巻き込まれる事はありません。
(相談の進行上様子見しないといけない状況もありますが、)

端的に言えば特に精神分析・心理学の相談は(移転云々より)「依存的用途への注意」が必要で、依存的用途を放置すると「そもそもが相談の動機が違っている ワケですから」(アルコール依存症の相談者が分析者なりを一杯飲み屋に見立てているワケで)、言うならば状態(当初の相談依頼動機である部分)は悪化しま す。
簡単に言えば「相談の悪用」です。
(ザックリ言えば「相談詐欺」)

ここで相談を安易に継続することは精神分析相談事務所をたたんで、アルコール中毒の人向けの一杯飲み屋を開業する事になりますので、
まず対処するべきは『出入り禁止』です。
(或いは一定期間の出入り禁止)
分析者の側から強制的に『一拍置く構造』を設定するということですね。
(警告の後に全く依頼状況に変化が見られない場合には、「相談依頼は無かったのと等価」となりますので、完全に『出入り禁止』とするべきです。←無理やり 分析者が続けようとすればそれはですね「FX取引の押し売り営業」と趣旨同じです。第一そのスタンスじゃ精神分析が「ネタバレ的な対強迫心理効果」を失っ てしまいます。)

注)特に医療系と違い心理学は『第三者中立的立場(ジャーナリズム的な立ち位置)』が大変重要な要素になりますから、これが当事者・利害関係者のように見 立てられてしまえば分析答申の根拠が崩壊しますので(裁判で言えば弁護人や検事や判事などがいなくなり当事者だけの言い争いで事実関係の確認行うようなも ので)、答申がどれだけ心理学的に合理的な内容でも意味が無いワケです。
ぶっちゃけ効果もほとんど期待できない。

それはそうなんです(依頼主にその動機が無いワケですから)。
一級建築士に設計相談にいった本当の目的が「建築士へのクレーム」だとしたら(陽じゃなくてこの場合陰になりますが←これほとんど意味同じなので)、 「ちょっとどういうことですか」と話をサスペンドするのがごく自然というか、その段に及んでそのままマジに設計図作成に取り組む方が倒錯してますよね。

■しかしというか一部心理学ではこの”移転”はアリなんです。
これは何故かというと”移転”の全てが依存では無いからです。
(まーね何から何でも心理的問題に結びつけるのも無茶な話で、)
確かに「強迫心理問題」ってのはその発端が『共同幻想』ですから、元からが権威性認知の意識は高い。
(つまりその件に関しては『共同幻想適応人格』と同じってことです)
その場合、医師や専門家って属性名称に関連して一定の与件化(権威認定)が行われるのは『共同幻想適応人格の場合も同じ』なワケで、
同時にその与件化が適当なのかと依頼当事者もこれを判断しようと分析者の発言など内容や根拠を検討する動機にもなります。
(これもなくちゃ話にならない)
委任における信頼関係の論理構造が権威性認知のルートだからといって、依存的移転とは言えないって事です。

つまり前段説明の『出入り禁止』の話は専ら「依存的内容の場合」となります。
(恐らくまゆさんがイメージしている”陽性転移”の”陽性”の意味はそっちの話のことだと思いますから、この場合の回答は『出入り禁止』です。)


■むしろ問題起きやすいのは医療系です
理由は簡単で、医療系では所謂文系フロイド心理学に関して専門的知識ありませんから、医師にその関係が”依存的な移転なのか”判別する能力に疑問があること。
精神科における『診療拒否』や『強制退院』の話もいくつか知ってますが、客商売的に病院側が『出入り禁止措置』を簡単にできるのかと言えば、医院内での当該医師の立場もあるでしょうしね。
(※専らこの辺は医療界が投薬中心の対応であることや5分診療などのところで「なかなかそうなりにくい」形を持っているのでって部分はあるちゃ〜ありますが。)

実際臨床心理士などの研修では「移転による共依存状態」ならないようわりかしテキスト使って警告説明していたと思います。
(以前URL紹介されて研修テキストを30秒的斜め読みした時に実際確認した記憶あります。)

精神科・心療内科は「不快感への投薬対処が専門」で、
(そもそもメンタル問題の心理的原因研究は専門では無く、投薬成果の統計的知識というか所謂臨床による経験的投薬の専門って部分が大きい。←原因となる問題の解決ではなくて、直面している不快感や現象への投薬による緩和効果があるかないかが主眼。)
確かに部分的に心理面の知識はありますが、これは歩留り的な内容で(なんと言えばいいでしょうかね『医療界共同幻想の許容範囲内だけの心理学改変バージョン』みたいな)、踏み込んで強迫心理の状態がどうなっているだとかは彼らの専門分野ではありません。
(てかほとんどわからない筈)
 ↑
実際そのまんま精神分析やら心理学的検討やらを病院が普通にやれば倒産します。
(どういう名目で一案件数時間(一案件の対応で半日超えるとか数的にも病院では無理)に及ぶ分析検討やら対応やらの時間を医療保険請求できるのかだとか、 仮に何らかの名目で保険適応にして3割負担とかに減額したにしろ、数時間〜となれば一回の診療でウン万円とかになります。)
(※事実保険適応は難しいので、心理カウンセリングなんかをやる場合には、院内ではなく近所に別の個人事務所を借りて”クリニック”の形で30分で1万円とかの形式でやっている医師とかの実例もあります。)
▲一般経費とかのスケールからして病院という組織は経営の基盤も違いますから。
ご存知の通り行政的にも病院は保険適応診療をベースとした存在です。


ですから、医師の側が医師個人の心理状態やらで(てか共依存に飲まれる人は元から本人に強迫心理的元ネタがある場合が大半だと推定してますが)、共依存関係にのめりこんでしまうという部分は抑制しようが無いとも言えます。
(それこそ、そういった場合にはその医師に心理学のとこに相談きてくれって話です。)
事実、医療系・福祉系って職業は「強迫心理からも選択されやすい部分」がありまして(及び教師も)、元から強迫心理的問題がある職員なりが多くなる傾向も(あくまで推定ですが)予見される要素でもあります。
(※かえってこの件に関しては医師がコテコテのアンチ心理学で断固投薬派のスペシャリストの方が共依存にのまれる可能性少ないかもしれません。←それもどうなのかはともかく、投薬職人みたいな立場は患者からの心理的なんとやらと接点発生させないですから。)



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